日記界に超新星がデビュー/1

 掃除機で吸い込むように諸物を消し去り所在無さだけを残す作業が周囲で延々と行われていたとして、その布置をただ眺めることは掃除機世界の外環視点であるが、ある影響が末端にて掃除機を作成するとして、それは所在なさが揺らぐ佇まいが新たな創造であるとしか言えまい。掃除機の存在は或いは誤認であり、内的視点なる創造による半径の保持でしか有り得ないのかもしれないが、だとするならば本がパラパラと捲られるその風で埃が舞い未来が大きく変貌する、その情感に暫くは身を委ねるしかあるまい。やはり消し去られた諸物は僕であり、掃除機の中から外環を気取るのだ。パックを取り替えられ、ゴミ処理場の炎で漸く、舞ったり溶けたり偏在したり。
 鋏によって煙草に火をつけようとすると石などが必要になる。火花など起こし時計など見て鋏を手持ちぶさたにカチカチと鳴らし煙草をくわえる。鋏は不要なので投げると級友に中り職員室に呼び出される。時計を真似てカチカチと鋏を鳴らす。鋏を止めると煙が流れなくなる。どうですか先生。撲殺ですか!